メタボリック症候群

40歳以上の男性4人に一人がメタボ!!

 生活習慣病の中でも最近、特に注目されている「メタボリック症候群」という病気を紹介します。
メタボリック症候群は、これまで「内臓脂肪症候群」、「シンドロームX」、「死の四重奏」、「インスリン抵抗性症候群」、「マルチプルリスクファクター症候群」などいろいろな名前で呼ばれてきた疾患です。
 肥満、耐糖能異常(高血糖)、高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症、高血圧。 このうち3つ以上が重なるのが本症候群で、相乗的に動脈硬化を進行させる原因となり、脳梗塞や心筋梗塞など心血管疾患の発症率が高くなるため重要視されています。
メタボリック症候群の診断基準は以下の通りです。


■内臓脂肪蓄積
ウエスト周囲径(へそ回り) 男性85cm以上, 女性90cm以上
CTスキャンなどで内臓脂肪測定を行うことが望ましい
          +
(下記の3項目中2項目当てはまる場合)
■収縮期血圧 130 mmHg以上 かつ/または 拡張期血圧 85 mmHg以上
■空腹時血糖 110 mg/dl 以上
■中性脂肪 150 mg/dl 以上 かつ/または HDLコレステロール 40 mg/dl 未満


当院では、メタボリック症候群を正確に診断するため、写真に示すようにマルチスライスCTスキャンを用いて正確に内臓脂肪測定を行っています。




H20/6 朝日サリー掲載